「REAL REPORT −レッドバファローズで戦う選手達に密着− 」
大阪府茨木市で活動するレッドバファローズ。その中で戦う選手達の活動に密着。
選手の真実の姿を描く「REAL REPORT」。
2017年、チームで一番苦労したのは間違いなく曽根だろう。今年初めに2代目のキャプテンに任命された。そして、チームを初のベスト4まで牽引。
しかし、曽根自身としては辛いシーズンだった。
慣れないポジションを守る日々
曽根は元々ファーストと外野を守る選手だが、チーム事情で複数ポジションを守る事になった。
2017年のチーム目標は守備力の強化。
特に内野手。
田坂、田中秀、頭師、本管、野口と守備の堅い選手もいる。しかし、仕事の事情で来れない事が多い。昨年は慣れない選手が守り、ミスで失点するケースが目立った。参加率の高い内野手が不足していた。
そんな中、曽根に白羽の矢がたった。
「監督の要望はオールラウンダーになって欲しいという事でした。」
内野手の経験はない為、内野手用のグラブを買う事から始まった。まずセカンドへコンバート、そこからサードやショートを守った。
「経験した事がなかったので、一から動きを覚える事が大変でした。」
試合でミスを連発することもあった。しかし、自分の事だけ考えればいい立場ではない。キャプテンということもあり、周りにも目を配らなければならない。考える事が多くなった結果、得意のバッティングにも影響を及ぼした。
「慣れないポジションを守ることはしんどかったです。余裕がなかったですね。」
し曽根は諦めずに試合が終わってからも総持寺公園で個人的に守備練習に取り組んだ。
「チームを強くするには自分が上手くなるしかない。どこでも守れるようになります。」
レッドバファローズは初心者も多い。外から実力者を補強する事はせずに育成に重点を置いている。今いる選手で戦って行かないといけない。
練習の成果もあり守備力は向上していった。守備力が向上する事で余裕もできるようになった。
来季はピッチャーへ転向
「監督は人使いが荒い。来年はピッチャーもやるように言われています。」
監督の要望は多い。
しかし、それは曽根ならできると思っての事だろう。今は守備練習とピッチングの練習をしている。
来季は投手陣の強化をチーム目標に掲げている。
「やるからにはエースを取る気持ちでやります。」
打って、守って、投げる。
オールラウンダーとして来年もフル稼働するだろう。
チームの進化には曽根の成長は欠かせない。