「REAL REPORT −レッドバファローズで戦う選手達に密着− 」
大阪府茨木市で活動するレッドバファローズ。その中で戦う選手達の活動に密着。
選手の真実の姿を描く「REAL REPORT」。
左の主砲の立岩が帰ってきた。
茨木に帰ってきたのは6ヶ月ぶりだ。普段は仕事の都合で島根県で暮らしている。
最後に野球をしたのは4月30日、春の公式戦以来だった。
悔いの残った試合
春の公式戦のことを立岩はこう明かす。
「あの試合は本当に辛かった。負けたのは僕のせいです」
春の公式戦1回戦で立岩はレフトの守り、二回エラーした。
一つはタイムリーエラーだった。しかし、守備のエラーは誰だってするし、仕方がない事だ。
立岩はこう続けた。
「守備もそうですが、求められているのは点を取る事。それに答えれなかった」
元々守備は上手い選手ではない。しかし、バッティングのレベルは高い。高校時代には甲子園にクリーンナップとして出場した経歴を持つ。バッティングを期待して4番の役割を与えられている。
「あの日は2打席ともチャンスで回ってきた。大きいのを打ってやろうという気持ちが強くて…フルスイングをしてしまった。それで確か結果はセカンドフライとセカンドゴロでした。自分勝手なバッティングをしてしまった」
結局試合は6−0で得点できずに終わってしました。
軟式野球の全国レベルを経験
「序盤のチャンスや同点に追いつくチャンスで打てていれば試合の流れは変わっていたと思う。でも、次は必ずチームに貢献します」
そう言って練習する立岩のバッティングは鋭い打球を飛ばしていた。
就職先の島根県で草野球の全国大会に4番として出場した。
それが一つの転機になった。
「レベルの高い草野球を体感しました。全国大会に出るチームは叩きやエンドランを徹底した軟式の野球をしていました。硬式野球と軟式野球は戦い方が違う。特に軟式は遠くに飛ばそうと力んでしまうと打ち上げてしまう確率が高くなる。引きつけてしっかりと打たないといけない。」
6ヶ月ぶりに見るバッティングは進化していた。ミスショットがなくなり、甘いボールは確実に捉えていた。
立岩は島根に帰る時に、言っていた。
「次は打ちますので公式戦は呼んで下さい。予定合わせます」
茨木の4番から全国の4番打者へ進化したバッティングでチームに必ず貢献してくれるだろう。